戦争が絶えなかったラヴニカに秩序をもたらそうと、
10のギルドが結束し、そのパルンが署名した条約(パクト)。
世界で一番強い魔力を持つ魔法だと言われており、
一万年もの間、ラヴニカに平和をもたらしていた。

10のギルドにはそれぞれの役割があり、
上級ギルドをはじめとして、
世界に秩序をもたらす取り決めがされた。

ボロス軍はその天使たちを筆頭に、法の守護者として
セレズニア議事会は、その法の生ける精神として
アゾリウス評議会は、立法と全ての裁判の審判として
オルゾフ団は、ラヴニカの商業と全住民の弁護人として
ギルドパクトを守るための上級ギルドであった。

イゼット団は、ラヴニカの都市基盤を
シミック団は医療を
ゴルガリ団は食物を
グルール族は働き手を
供給するための下級ギルドであった。

ラクドス教団は鉱物を供給する役割もあるが、
それ以上に、ラヴニカに必要だとされた最低限の悪を司るギルドでもあった。
つまり「必要悪」であり「絶対悪」。このギルドがあるからこそ、
ボロスやセレズニアは悪と戦おうとする力を発揮できると考えられた。

そして、最後のギルドは秘密のギルド、ディミーア家
情報を統括するギルドだとのうわさだが、
実際のギルド員は誰も見たことがないという謎に満ちたギルドだ。
これも実は、アゾリウス評議会の対として、
その能力を引き出すための反作用を狙っているのだ。

下の二つはもっと言えば、ギルドパクトを壊すためのギルドである。
一見矛盾した論理だが、壊そうとする者がいるから、
それを守ろうとする力が、より強固なものになると言うのだ。
勇者が小さいときから悪魔と戦うを決意するのは、
その悪魔が実際にいるからだと、そういう理論だ。

こうした矛盾の上に成り立っていたのが、ギルドパクトなのである。

コメント

さかっきー
さかっきー
2006年9月7日20:15

なるほど、なるほど。いいよいいよー(・∀・)